
スーパーや百貨店で、販売する商品を並べて通りがかった顧客に商品を紹介している人、時々見かけますよね。次々と商品を売っていく姿を見ると、あんな仕事をしてみたいと憧れを持つ人もいるでしょう。
顧客に商品を紹介して販売する人のことを「実演販売士」と言います。
実演販売士になるのはどうしたら良いのか、資格が必要なのかどうかを調査してみました。
そもそも実演販売士って何をする人なの?

上記でも述べましたが、デパートやスーパーなどで商品をテーブルの上に並べて、特徴を実際に見せながら販売している人を、実演販売士と呼びます。
例えば、新発売の包丁を売ろうとしたら、その包丁はどれくらい切れ味がいいのかを、硬い野菜や魚を切りながら実演するのが仕事内容です。
商品の特徴をアピールするだけではなく、お客様がその特徴を理解し、買いたいと思わせることが大切で、実際に購入するところまでが、実演販売士の仕事なのです。
ただ単に話がうまいだけではなく、最後の購入まで誘導出来る人が優秀な実演販売士です。
最近はテレビショッピングのチャンネルがあったり、動画で実演販売のチャンネルがあったりして、実演販売士の活躍の場が増えてきました。
タレントのように人気が出る実演販売士もおり、これまでになく実演販売士の認知度や人気が高まっています。
多くの実演販売士を見るようになり、より仕事の質の高さが求められるようになってきています。
実演販売士には資格が必要なの?

結論から言うと、実演販売士になるのに資格は必要ありません。
それでも実演販売士の認知度が高まり、数も増えてきている昨今は、その仕事のクオリティの高さが求められます。
つまり「商品の販売数」という成果が、より重要視されているのです。
まったくの素人が実演販売士として成功することは簡単なことではありません。
そこで注目されているのが、実演販売士を育成する講座です。
時代に即した商品の提案方法や、流通のタイプに沿った仕事の仕方など、具体的な技術や知識を学んでいくことが出来ます。
実演販売を効果的にするためには、習得すべきコミュニケーション能力や、プレゼンテーションスキルが必要です。
お客様の心を引きつけるような表現力を、身につけなければなりません。
どのような商品でも、自分のしゃべりのカラーを出せるように、オリジナルの実演口上を確立する必要もあります。
仕事場は屋内だけではなく、店先という時もあれば、イベント会場の場合もあります。
テレビ放送を収録するために、スタジオで行なうケースもあります。
資格はいりませんが、どんな場所でも、効果的な実演販売が出来るようなスキルを習得しなければなりません。
実演販売士の収入はどれくらい?

実演販売士を募集している会社に就職・所属してお仕事をしますが、給料形態は会社によって異なります。歩合制のところもあれば日給制のところもあり、交通費や出張手当が別途支給されます。(弊社では交通費や宿泊費といった経費は基本的に支給となります)
経験に応じて収入に差が出やすいお仕事と言えます。弊社のモデルケースを2例記載いたしますので参考にしてください。
●登録1年目Aさんの場合
日用品実演販売:15,000円×4日、化粧品実演販売 : 15,000円×3日間、イベント実演販売:18,000円×4日、
11日間で177,000円
●登録10年目Bさんの場合
化粧品実演販売:40,000円×8日、イベント実演販売:33,000円×5日、イベントMC:21,000円×3日、動画出演:100,000円×1日、研修講師:50,000円×3日
20日間で798,000円
これから実演販売士を目指しても大丈夫?

実演販売士のニーズが高まっているので、求人を多く見るようになりました。
最初は実演販売士を育成するための研修がある企業に就職すると、仕事をする上での必要なスキルを身につけられます。
仕事を始めたばかりの頃は、日給になったり歩合制になったりします。
始めは思うように収入が上がらないかも知れませんが、下積みを積んでいくと、徐々に高収入を得られるようになっていくでしょう。
仕事の技術と経験が向上すると、テレビ番組の収録に参加する可能性もあります。
そうすると出演料なども支払われていくので、収入は大幅にアップします。
今は実演販売士の活躍の場が多くなっているので、経験を積んでキャリアアップしやすいと言えます。
多くの現場から実演販売士を求める声が多いにもかかわらず、派遣出来る人材が不足しているのが現状です。
これからますます活躍の場がある仕事ですよ。
実演販売士の働き方とは?1週間・1日のスケジュール

実演販売士の働き方を知ってもらうために、実演販売士の1週間の流れと実際にお仕事がある日の1日のタイムスケジュールを紹介していきます。
●1週間の流れ
火曜:イベントMC活動
水曜:WEBプロモーション動画の撮影
木曜:週末の現場の視察
金曜:来月のイベントの打ち合わせ・勉強会
土曜・日曜:化粧品の実演販売
月曜:休み
●1日のタイムスケジュール(勤務10時〜18時のモデル)
7時:起床
9時30分:現場到着・入店・ご挨拶
10時〜12時:実演販売
12時〜13時:昼休憩
13時〜16時:実演販売
16時〜16時30分:休憩
16時30分〜18時:実演販売
18時〜:片付け後、帰宅
どんな人が実演販売士になれるのか

実演販売士がオススメなのは、人と会話をするのが好きな人、人を楽しませるのが得意な人です。
常に人の前で話す仕事ですし、お客様と会話をしながら仕事を進めていきます。
ユーモアを交えながら実演販売をしていく必要がありますから、会話が苦手な人には務まりません。
口上で人を引きつけるためには、幅広い教養が必要になりますし、ちょっとした雑談で人を笑わせるスキルも必要です。
芸人を目指しているや、お笑いが好きな人などにも向いている仕事と言えるかもしれません。
仕事を始めると、休日や週末に働くことが多くなります。
多くのお客さんがお店に来るのが、大抵休日や週末だからです。
土日祝日に仕事が出来ない人は、実演販売士として活躍していくことは難しいでしょう。
実演販売士は、プロモーションの分野で注目されています。
リアル店舗やテレビ放送、そしてインターネットという様々な分野で活躍する場があります。
ニーズも日に日に高まっており、業界では常に人手不足に悩まされています。
実演販売士の仕事は、非常に将来性があると言えるでしょう。
実力主義の世界ですから、努力をして高収入を目指すことが出来る仕事です。
実演販売士ゴッド御子神さんに聞く!実演販売士にとって大切なことと適正

ゴッド御子神 プロフィール
人気実演販売士「ゴッド御子神」さんに、実演販売士にとって大切なことと適正をお伺いします。
インタビュアー(以下、私) 「ゴッド御子神さん、よろしくお願いします。」
ゴッド御子神「よろしくお願いします」
私「最近、実演販売士という職業が人気になっていますが、ズバリ!実演販売士になる上で大切なことは何になりますか?」
ゴッド御子神「実演販売士という仕事を自体を心から楽しむことだと思います」
私「仕事自体を楽しむとは具体的にどういうことでしょうか?」
ゴット御子神「仕事の選び方って稼げるとかやりがいがあるとかいろんな軸があると思うんですけど、楽しむって軸を大切にしてほしいなともいます。僕の場合はお客様に楽しかったといってもらえたり、お店の方に喜んでいただけるのが楽しみに繋がっています。楽しいといってもらえた成功体験が、自分自身のスキルアップにも繋がっていて…例えば商品を深く理解してお客様に丁寧に説明した時に勉強になったありがとうねって言ってもらえることが多いんですよ。」
私「なるほど、お客様からのそう言ったお声を直接聞くとこでもっと勉強しようとなるんですね」
ゴット御子神「そうなんですよ。仕事自体を楽しむことでやりがいにもつながりますね」
私「御子神さんはキャリアも長く、知識も豊富なのでそう言ったお声が多いと思うのですが、はじめたての人は何を意識したらいいんでしょうか?」
ゴッド御子神「はじめたての人は、知識や経験はベテランに比べ浅いので逆に熱意を持ってお客様に接客することが大切だと思います。僕もはじめたての頃は必死だったんで…「お兄ちゃん必死だから買っていくよ」ってお客様から言われることが多かったですね(笑) 本来はしっかりご説明して納得してお買い物されるべきですが、必死さや熱意も初めのうちは大切だと思います。」
私「御子神さんにもそんな頃があったんですね。意外!ありがとうございます。ちなみに実演販売士になる上で適正や向いている人ってどんな人でしょう?」
ゴッド御子神「真似る技術が高い人が向いてますね」
私「真似る?結構意外な適性ですね。自分で話さないといけないからユーモアのある人じゃないといけないのかと思った」
ゴット御子神「まずはオリジナリティは一才排除して”型”を作るのが大切なんですと。型のない型破りはただの形無しなんで。僕の印象ですが、最初からオリジナリティを出そうとしたり、自分なりのユーモアを入れようとする人はそんなに伸びないんですよね。それよりも先輩から教わったことを愚直に実行できる新人の方が伸びている印象です。」
私「御子神さんも真似ることから始めたんですか?」
ゴッド御子神「ガッツリ真似ましたよ(笑) 弊社代表の藤原が僕の師匠に当たるのですが、藤原の実演中の話を全て書き起こして、抑揚とか強調点も色分け。ロジカルに理解したかったんで、心理学を学んで台本を分析して、声色や話し方の癖まで真似ました。今でも店舗で実演していると藤原を知る人から「藤原さんがきたのかと思った」って言われるくらいです(笑)」
私「それで基礎を作られたんですね。最後にこれから実演販売士を目指す人にメッセージをお願いします」
ゴッド御子神「実演販売は古くは平安時代からあると言われていて、歴史があり奥が深い業界です。当然簡単な仕事ではないですし、自分の実力が如実に数字という形で現れるので、言い訳もできません。厳しい業種ではあるのですが、その分多くのお客様とふれあい、笑顔に触れられる仕事でもあります。少しでも実演販売士に興味がある人は一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。みなさんの挑戦を応援しています!」
私「御子神さんありがとうございました。」

☆ゴッド御子神 プロフィール紹介☆
「SNS時代を勝ち抜く!45秒でファンにさせる話し方」(合同出版、2021年) 著者
⼤学在学中から実演販売の⾨を叩く。
化粧品実演販売(ワゴンDJ)で⾼い実績を叩き出し、⽇⽤品、家電、通信等、多岐に渡る商品を扱い、全ての案件で好評価を得る。
論理的で明快なトーク、現場でのコミュニケーション⼒に定評が有る。
テレビをはじめ、webCMやYouTube広告などメディア出演実績も多数。
詳細プロフィール
お問い合わせ
実演販売士 採用情報
↑実演販売士になりたい人は、こちらから応募してみましょう!
目指せ、カリスマ実演販売士!